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首 ドクロの首飾り 【首飾り】 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ドクロの首飾り.JPG) 基本性能 価値 重量 防御力 耐久度 8 1.0 16 40 命中補正 回避補正 物理耐性 妖術耐性 − − − − 装備可能 全職 装備区分 首装備 必要Lv 17以上 付与効果 気合+20 備考 ドクロ鬼のドロップ その他情報 名前 コメント
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首 ドクロの首飾り 【首飾り】 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ドクロの首飾り.JPG) 基本性能 価値 重量 防御力 耐久度 8 1.0 16 40 命中補正 回避補正 物理耐性 妖術耐性 − − − − 装備可能 全職 装備区分 首装備 必要Lv 17以上 付与効果 気合+20 備考 ドクロ鬼のドロップ その他情報 名前 コメント
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おしおきだべぇぇ---っっ!!! 出典:【タイムボカンシリーズ】 今作品からは、煙がどの機体でも撃墜したか、された時に爆発に合わせてドクロ型の煙の形に変更され始める。(作戦成功か、作戦失敗を含む。) 機体ユニットのサイズがが小さければ小さく、大きければ大きいドクロの煙を起こす。 同じサイズでも、コストが低ければ小さく、高ければ大きいドクロの煙が吹き出る。 ドクロの煙が高コストの機体の爆発が起きれば吹き出る時間が長くなる。 平均15-40秒間によっては、機体により持続時間が異なる。 例) サザーランド(どのタイプでもいい)は煙が小さく、ランスロットだったら煙がやや大きめ。 アシュセイヴァー?だったら煙が大きく吹き上がる。 サイコガンダムMk-II?は煙のサイズがめちゃでかく、煙の持続時間が非常に長い。
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サイボーグクロちゃん hello 管理人 フリフン素材区分 P 備考 江東電気鉄道社 管理人 イギリス超特急素材区分 PU 備考 さむず堂 管理人 サムズアッパー素材区分 PU 備考 リンク切れ
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出展元:ONEPIECE(クロ) スレ内での呼称:クロ 二つ名:『百計のクロ』 備考 登場回 登場回(回想) AAまたは、声のみ DATA更新 [] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] | | | | | | ! ! □マスターデータ | | | | | | .i i ,. . . . . . . . 、 L」、 ├i、 | | i i ├─ □真名:クロ / ヽ }ニヽ }.=}_i´.} .i i // / ,r‐‐、 '; iニi .iニlニニ}r.ソ // .├─ □性別:男 i / ', '; '; iニl !ニi!ニiニY // ! { ̄ ̄ ´ ヽi } /ニニYニリニi!レ'、くゝ' .└─ □属性:??? マムヽ i ,.<イf )イニニニソニ'ニリ/ニソ'´ ヽ } '____ 、 }_ィ¨ィyヘイニニニニニニニ/‐‐'´ r`、{ 七D}ニ'`¨‐イニニニニニニニシ'´ ヽ℡ ー' ミ , |ニニニニニシ'´ ` ト、 ‐‐=‐ iニシレ'´ム}‐ッ ∧ ヽ __ァ'∨ ニ=‐ _イi ',ヽ {ス ミイ>、 , ィイニi/ {i i レij/レl/レ`'ニムiニニニ>、 ,ィイニニニニ/ i i Yニニニニニム┐ニニニニ>、_ rニニニニシ´`! ___ .ト‐、! / マニニニニニムiニニニニニニニi! iニニニニi{´ノ _イ / i / マニニニニニムニニニニニニニi iニニニコ ,ィイiト, ヽ、 i、 / iヽ、マニニニニニムニニニニニニi iニニニニニイニニヘ i ト,i∨ ,ィ'´ iニマニニニニニムニニニニニi![] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][] [][]【周囲評価の流れ】1回目◆クロ:中立(42) 「ニヤリ」 出展元:ONEPIECE(クロ) スレ内での呼称:クロ 二つ名:『百計のクロ』 備考 2回戦でのキリトの対戦相手、交渉決裂時に「丁度良いサンドバック」扱いされボコられた。 裏世界で名を馳せた策略家であるが、実は巻き込まれ枠。 戦略そのものは流石に優れており、2回戦を勝ち抜いていれば、同盟の条件でドッペル陣営も絡め取られていた可能性がある。 聖杯への願いは、表向きの職業の執事として世話をしているお嬢様の乗馬の趣味を止めさせることww(あれは危ない) キリトとの決戦は紙一重で敗れたが、その強さは相当のものだったらしく、見ればよかったとスレ住民を後悔させた。 癒し枠として一条陣営の後継者を期待されていただけに惜しい人を亡くしたものだ… 名前 コメント 登場回 2回戦:1日目:夕方 死の嵐 2回戦:2日目:- 月下の百計 2回戦:3日目:- 凡人はただ剣を握る 2回戦:4日目:幕間 百計の歩み 2回戦:5日目:朝 夢の残骸 登場回(回想) AAまたは、声のみ 1回戦:7日目:- バーサーカーデータ + 新規マスター募集 DATA更新 2回戦:5日目:昼 管理者特権
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クログレーの歯 クログレーの歯系 入手方法 合成して入手する 初期の頃から存在する合成武器の1つ。 密かにシバーブのカジェルと対を成す。実用性はステータス・武器効果により、こちらの方が遥かに上であるが、他の武器の性能と比べると、どうしてもコレクション用武器と成り下がってしまっている。 合成武器にしては物足りないステータスである。 初期の頃は福引の景品としても扱われていたが、福引の追加・削除アンケートで合成で作れる等の理由で削除の回答が多数出たため、景品から外れることとなった。
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名前:クロヤマ・マコト 年齢:12歳 クラス:シーフ ダンサー 種族:ヴァーナー 設定:クロヤマ・トールの妹 短剣が得意 真面目に短剣を勉強したため姉を超えた!! 姉を追いかけて 商人の仕事をやりながらギルドへと着いた。 毛皮は三毛である。
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クロバット No.169 タイプ:どく/ひこう 特性:せいしんりょく 入手可能ソフト:ルビー/サファイア/FR/LG/エメラルド/ダイヤモンド/パール/プラチナ HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 85 90 80 70 80 130 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) でんき/こおり/エスパー/いわ いまひとつ(1/2) どく いまひとつ(1/4) くさ/かくとう/むし こうかなし じめん 覚える技 レベルアップ ズバット ゴルバットクロバット ズバット ゴルバットクロバット ズバット ゴルバット クロバット GBAホウエン GBAホウエン GBAカントー GBAカントー DS DS DS 技 威 命 タイプ 分類 PP - - - - - - 1 クロスポイズン 70 100 どく 物理 20 - 1 - 1 - 1 1 いやなおと - 85 ノーマル 変化 40 1 1 1 1 1 1 1 きゅうけつ 20 100 むし 物理 15 6 6 11 11 5 5 5 ちょうおんぱ - 55 ノーマル 変化 20 11 11 6 6 9 9 9 おどろかす 30 100 ゴースト 物理 15 16 16 16 16 13 13 13 かみつく 60 100 あく 物理 25 21 21 21 21 17 17 17 つばさでうつ 60 100 ひこう 物理 35 26 28 26 28 21 21 21 あやしいひかり - 100 ゴースト 変化 10 31 35 31 35 25 27 27 エアカッター 55 95 ひこう 特殊 25 36 42 36 42 29 33 33 くろいまなざし - - ノーマル 変化 5 41 49 41 49 33 39 39 どくどくのキバ 50 100 どく 物理 15 46 56 46 56 37 45 45 くろいきり - - こおり 変化 30 - - - - 41 51 51 エアスラッシュ 75 95 ひこう 特殊 20 技マシン マシン 技 威 命 タイプ 分類 PP 技06 どくどく - 85 どく 変化 10 技10 めざめるパワー - 100 ノーマル 特殊 15 技11 にほんばれ - - ほのお 変化 5 技12 ちょうはつ - 100 あく 変化 20 技15 はかいこうせん 150 90 ノーマル 特殊 5 技17 まもる - - ノーマル 変化 10 技18 あまごい - - みず 変化 5 技19 ギガドレイン 60 100 くさ 特殊 10 技21 やつあたり - 100 ノーマル 物理 20 技27 おんがえし - 100 ノーマル 物理 20 技30 シャドーボール 80 100 ゴースト 特殊 15 技32 かげぶんしん - - ノーマル 変化 15 技36 ヘドロばくだん 90 100 どく 特殊 10 技40 つばめがえし 60 - ひこう 物理 20 技41 いちゃもん - 100 あく 変化 15 技42 からげんき 70 100 ノーマル 物理 20 技43 ひみつのちから 70 100 ノーマル 物理 20 技44 ねむる - - エスパー 変化 10 技45 メロメロ - 100 ノーマル 変化 15 技46 どろぼう 40 100 あく 物理 10 技47 はがねのつばさ 70 90 はがね 物理 25 技49 よこどり - - あく 変化 10 技51 はねやすめ - - ひこう 変化 10 技58 こらえる - - ノーマル 変化 10 技66 しっぺがえし 50 100 あく 物理 10 技68 ギガインパクト 150 90 ノーマル 物理 5 技78 ゆうわく - 100 ノーマル 変化 20 技79 あくのはどう 80 100 あく 特殊 15 技81 シザークロス 80 100 むし 物理 15 技82 ねごと - - ノーマル 変化 10 技83 しぜんのめぐみ - 100 ノーマル 物理 15 技87 いばる - 90 ノーマル 変化 15 技88 ついばむ 60 100 ひこう 物理 20 技89 とんぼがえり 70 100 むし 物理 20 技90 みがわり - - ノーマル 変化 10 秘02 そらをとぶ 90 95 ひこう 物理 15 秘05 きりばらい - - ひこう 変化 15 タマゴ技 GBA 技 威 命 タイプ 分類 PP ○ でんこうせっか 40 100 ノーマル 物理 30 ○ おいうち 40 100 あく 物理 20 ○ だましうち 60 - あく 物理 20 ○ かぜおこし 40 100 ひこう 特殊 35 ○ ふきとばし - 100 ノーマル 変化 20 ○ のろい - - ??? 変化 10 × わるだくみ - - あく 変化 20 × さいみんじゅつ - 70 エスパー 変化 20 × しねんのずつき 80 90 エスパー 物理 15 × ブレイブバード 120 100 ひこう 物理 15 同時遺伝不可 さいみんじゅつ & ブレイブバード/わるだくみブレイブバード & わるだくみわるだくみ&でんこうせっかのろい&ブレイブバード ※ブレイブバード&しねんのずつきはプラチナでしねんのずつきを教えてもらえば両立可能。 教え技 FL Em XD Pt 技 威 命 タイプ 分類 PP ○ ○ ○ すてみタックル 120 100 ノーマル 物理 15 ○ ○ ○ ものまね - 100 ノーマル 変化 10 ○ ○ ○ みがわり - - ノーマル 変化 10 ○ ○ いびき 40 100 ノーマル 特殊 15 ○ こらえる - - ノーマル 変化 10 ○ ○ いばる - 90 ノーマル 変化 15 ○ ねごと - - ノーマル 変化 10 ○ ○ スピードスター 60 - ノーマル 特殊 20 ○ さわぐ 50 100 ノーマル 特殊 10 ○ たつまき 40 100 ドラゴン 特殊 20 ○ ねっぷう 100 90 ほのお 特殊 10 ○ あやしいかぜ 60 100 ゴースト 特殊 5 ○ エアカッター 55 95 ひこう 特殊 25 ○ しねんのずつき 80 90 エスパー 物理 15
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628 名前: 長目 投稿日: 2006/08/30(水) 02 01 51.96 ID Ow5ywfEI0 9『XY XY(後編)』 ------------------------------------------------------------------------------- 天才の部屋のドアに飛びついた俺は、合い鍵を使って鍵を開けた。 力一杯にドアノブを引くが、がちんと音がしてすぐに止まってしまう。 キーチェーンはかけないのが俺たちの間の不文律だったのだが、 兄がかけてしまったのだろうか、今はそれが扉を繋ぎ止めている。 俺「くそっ!」 葛「ユウキちゃん!」 部屋にとって返した葛が、工具を手にして駆け寄ってきた。 俺は妙に大きなニッパー受け取ると、力任せにシリコンチューブごとチェーンを切断する。 力の込めすぎで指が痛んだが、気にしている暇はない。 部屋に飛び込むと、キッチン、リビングを駆け抜け、寝室の扉を壊れそうな勢いで開けた。 そして、すぐさま電気をつける。 ベッドの上には兄と、その下に組み敷かれている天才の姿があった。 天才がいつかの時の以上の、悲痛な悲鳴を漏らす。 ……っ! 兄「W....What....」 俺「何してんだっ!」 怒鳴りつけざまに、背後から兄の襟首を掴む俺。 兄の身体は女の力でも簡単に引きずり倒すことができた。 ベッドから転げ落ち、もんどりうつ兄。 俺「てめえ……何してんだよ!」 630 名前: 長目 『クロ/クロ』9-2 投稿日: 2006/08/30(水) 02 04 37.54 ID Ow5ywfEI0 身を起こした兄はヒステリックな声で叫んだ。 兄「S....Shut up! You don t disturb me, fuckin bitch!(う、うるさい! 邪魔するなクソ女め!)」 兄「I need him!(僕はこの子がいないと駄目なんだ!)」 コイツの言葉はほとんど分からない……が、コイツがしていたことの意味は分かる。 ……まさか、コイツ……。 葛「ユウキちゃん。それより今は」 ひどく冷静な――いや、感情を押し殺した声が聞こえた。 葛が、俺と兄の間に割って入る。 ――そうだ、天才は? 俺は兄を葛に任せ、ベッドの方を振り返った。 ベッドの上で自分の肩を抱いて震えている天才。 完全な恐慌状態だ。 かっ、と頭に血が上るのを感じた。 俺「……!!」 俺は兄を睨みつけると、天才を抱き起こした。 俺「おい、大丈夫か! 俺だ! 分かるか!?」 天才の肩を揺さぶる。 朦朧としていた瞳の焦点が、俺の目で結ばれた。 天「……あ」 俺の腕に飛び込んでくる天才。 まるですがるように、俺に抱き付いている。 俺はその細い身体を抱きしめ返した。 634 名前: 長目 『クロ/クロ』9-3 投稿日: 2006/08/30(水) 02 12 51.06 ID Ow5ywfEI0 天才を胸に抱いたまま、俺は兄を睨みつけた。 奴は一瞬、その視線にひるんだようだったが、再び何かをわめき始めた。 兄「You ve no idea what our minds!(お前らに分かるものか!)」 兄「Only him! Only he understand my pain!(この子だけがボクの苦しみを分かってくれるんだ!)」 うまく聞き取れないが、言い訳がましい言葉を並べ立てているのは俺でも分かった。 コイツ……! 何か言ってやろうと、乏しい英語の語彙の中から言葉を探していると…… 葛が一歩前に出た。 葛「So, I don t understand your mind at all.(ええ、知りませんよ、あなたの気持ちなんて)」 いつもの間延びしたそれは影も形も見えない、強い語調。 葛「But, I know prof loves Yuhki.(でも、先生がユウキちゃんを好きなのは知っています)」 のんびりとした性格を表しているような垂れがちの目が、今は釣り上がっていた。 葛「I ll protect her.(私は先生を守りたいだけです)」 兄との距離を、一歩一歩、ゆっくりと縮めていく。 葛「Therefore, If you torment her....(ですから、もし、あなたが先生を苦しませるのなら……)」 それはまるで、彼という国を侵す軍隊のようだった。 葛「I LL NEVER FORGIVE YOU.(許しませんよ)」 ――葛が、キレている。 635 名前: 長目 『クロ/クロ』9-4 投稿日: 2006/08/30(水) 02 16 52.08 ID Ow5ywfEI0 葛「ARE YOU OK?(わかりましたか?)」 低い声で、一言一言区切るように告げる葛。 視線だけで人くらいなら殺せそうな目で、兄を睨め下ろす。 否定か、悲鳴か、兄が蚊の鳴くような声で、「n....no....」と漏らすのが聞こえた。 あと一歩で兄に手が届くだろう、という距離に葛が迫ったその時、 天「――待って」 俺の腕の中から、天才が身を乗り出した。 天「お兄ちゃんを、責めないで……」 葛「先生……」 やりきれないといった表情で、葛が天才に振り返る。 天「お願い……」 天才に懇願され、葛は渋々といった体で、兄から離れる。 俺「……とにかく、今日は俺の部屋に来い」 俺「これじゃ話もくそもねぇ」 天「……うん……」 俺は天才に手を貸して、立ち上がらせた。 だが足に力が入らないのか、うまく歩くことができない。 俺は少し考えて、天才を抱え上げた。 兄「Wait....!(待て……!)」 引き留めるようにこちらへ手を伸ばす兄を、俺は睨め下ろす。 俺「Go away.(帰れ)」 辛うじて掘り出したその言葉だけを吐き捨てて、俺たちは部屋を出た。 636 名前: 長目 『クロ/クロ』9-5 投稿日: 2006/08/30(水) 02 18 18.83 ID Ow5ywfEI0 葛「カフェオレです~」 甘いものの方が良いと思って、とつけ加えて、葛は天才にマグカップを差し出した。 天「ありがとう」 だが、天才の手は震えてしまって、カップをうまく持てない。 その手を支えてやる。 天「ありがとう」 再びそう言って、天才はカップに口をつけた。 しばらくして、ようやっと落ち着きを取り戻したのか、 天才はかしこまって俺たちに礼を言った。 天「二人とも、ありがとう」 葛「いえいえ~」 俺「気にすんなよ」 天才はカップをテーブルに置く。 そしてぽつぽつと、言葉を手探りで探すように語り始めた。 天「あれはね……お兄ちゃんが悪い訳じゃないの」 ひざの上で手を組んだ天才は、兄がああなった理由を話し始めた。 遡ると、それは天才の両親が離婚した時から始まったのだそうだ。 コイツと兄は母親の元へ引き取られ暮らしていた。 だが母親は次第に、兄へ対して性的な虐待を始めるようになる。 天「私は……そのことに気付いてたけど……」 天「でも、何もしてあげられなくて……」 やがて兄は女性を極度に嫌悪するようになり…… そして、ある日、兄は―― 天「ママと同じように……」 ――天才を、襲った。 637 名前: 長目 『クロ/クロ』9-6 投稿日: 2006/08/30(水) 02 20 23.19 ID Ow5ywfEI0 天才は吐き気を覚えたように、小さくむせ返った。 俺はその背をさすってやる。 俺「分かった……もういいから……」 俺「もう、言わなくていい……」 たしかに虐待は連鎖すると聞いたことがある。 俺が聞いた例の多くは、被虐待者が自分の子に同じことを行ってしまうケースだが、 天才の場合、年の離れた兄弟でそれが起きてしまったのだろう。 葛「でも……そんな……」 葛が自分の口元を押さている。 俺はぎりっと歯を噛みしめると、独り言のように呟いた。 俺「お前が暗闇を怖がるのは……兄貴のせいだったんだな……」 闇の部屋と、兄の記憶、それらが密接に結びついている気がした。 天「……うん」 天才はそれを肯定すると、自分の下腹を掻き割かんばかりに握りしめる。 天「でも、違うの」 天「お兄ちゃんが悪い訳じゃないんだよ」 天「それは私がお兄ちゃんに何もしてあげられなかったから……」 俺「そんな訳あるかっ!」 つい、声を荒げてしまった。 俺「お前が悪い訳……ないじゃないか……」 天「……ありがとう」 天「でも、それを言ったら、お兄ちゃんだってそうなんだよ」 俺「…………」 天「だから……あの人を責めないであげて」 638 名前: 長目 『クロ/クロ』9-7 投稿日: 2006/08/30(水) 02 22 48.45 ID Ow5ywfEI0 俺「だからって、なんでお前がこんな目に……!」 歯がみする俺。 対して天才は小さく笑った。 天「大丈夫。“私が大人しく犠牲になれば”――なんて考えてないから」 天「悲劇の主人公なんて、似合わないでしょ」 天「この連鎖は断ち切らないと」 天才は葛を見て、聞いた。 天「――キョウコちゃんも気付いてるでしょ? 私が男だって」 葛は小さく頷く。 天「私が女の身体になれたら……この連鎖は終わるの」 静かに微笑む天才。 俺「…………」 その笑顔は弱々しく、しかし他の意見を聞き入れない頑なさを感じさせた。 しばらくの間、昼間のものとはまた違った種類の、重い沈黙が部屋に下りた。 それを破ったのは、葛だった。 葛「あの~、もう遅いですし、先生は休んで下さい」 時計を見てみれば、その針はすでに10時を半分ほど回っていた。 もうこんな時間か。 葛「これからどうするかは、明日また話しましょう~」 俺「あぁ、そうした方が良い」 天「……でも……」 葛「私、先生の部屋を見てきますね~」 と言い残して、葛は席を立った。 639 名前: 長目 『クロ/クロ』9-8 投稿日: 2006/08/30(水) 02 24 40.50 ID Ow5ywfEI0 葛がいなくなった部屋で、天才は無言で俺の服の袖を掴んでいた。 俺「眠れなさそうか?」 天「……ううん、大丈夫」 天「でも……」 ぎゅっと、一際強く袖が握りしめられる。 天「今日は帰りたくない……」 ――そうだよな。 自分が襲われかけた部屋で寝ろなんて、無理な話だ。 俺「良いよ。今日は俺の部屋に泊まってけ」 戻ってきた葛によると、兄はもう部屋にはいなかったらしい。 葛「ですけど~、ユウキちゃん、今日は先生を泊めてあげてくれませんか~?」 俺「あぁ、分かってる」 我が意を得たりと微笑んだ葛は、俺に綺麗にたたまれた服を手渡した。 葛「これ、先生の着替えです」 そうか、これを取りに行ったのか。 葛「では~、また」 葛は天才の頭をひとなですると、自分の部屋へと戻っていった。 俺は立ち上がると、部屋中の電気という電気を点けて回った。 天才はずっと俺の後ろについてきている。 トイレの電気を点け、バスルームの前に立つ。 俺「……寝る前に風呂に入った方が良いよな」 俺「あったまって、さっぱりしてこいよ」 と、俺は渡された着替えを脱衣所のカゴに入れた。 640 名前: 長目 『クロ/クロ』9-9 投稿日: 2006/08/30(水) 02 28 00.08 ID zRRod8vW0 天「ちゃんとそこにいてよ?」 俺「あぁ、ここで待ってるから」 天才は磨りガラス越しに姿が確認できる位置に俺を立たせると、 何度も繰り返し確認をしながら風呂場へ入っていった。 サァァァァァァ……。 シャワーの音をBGMにして、俺はこれからのことに考えを巡らせる。 結局、思考は同じところをぐるぐると回っただけだったが。 携帯の時計を見る。 天才が風呂場に入ってから、すでに30分は経っていた。 ――長すぎないか? 振り返ると、天才はさっき見たの同じ場所で、まだシャワーを浴びている。 俺「おい? 大丈夫か?」 声をかけるが、反応がない。 さっと青くなった俺は、風呂場の扉を開けた。 俺「待て! おい、待てって!」 服が濡れるのも構わず風呂場に飛び込むと、天才の手からタオルをひったくる。 天「……あ」 俺「お前……何してんだよ」 天「ちょっと、こすり過ぎちゃったかな……」 失敗を見咎められたように、天才は苦笑する。 ――これがちょっとか? 真っ白な肌は、ところどころ擦り傷のように真っ赤になっていた。 天「ねぇ、服、濡れちゃってるよ」 俺「そんなのはいいんだよ」 俺「……もう、上がろう」 641 名前: 長目 『クロ/クロ』9-10 投稿日: 2006/08/30(水) 02 29 22.32 ID zRRod8vW0 俺は洗濯機に濡れた服を放り込み、パジャマに着替えた。 まぁ、風呂に入る手間が省けたと思えばいい。 俺「さて、寝るか」 髪を乾かし終え、バスタオルを肩にかけた俺は、 ソファの上でひざを抱えている天才に振り返った。 俺「ベッドはお前が使え」 天「え……じゃあ、君は?」 俺「まぁ、ソファかな。暖房もあるし大丈夫だろ」 天才を立たせ、入れ替わりにソファに寝ようとする。 だが、天才はそれを阻んだ。 天「……やだ」 俺「けど、じゃあ……」 天「怖いの……」 俺「…………」 天「……いつも独りで暗い部屋にいたの」 天「お兄ちゃんが、電気を消して待ってろって……」 天「ママにはもう寝たんだって思わせて……お兄ちゃんがドアを開けるの……」 天「独りは、それを思い出しちゃうから……」 天「いつもは我慢できたけど……」 天「……でも、今日は……」 天「お願い……今日だけでいいから……」 天「……一緒に、いて」 642 名前: 長目 『クロ/クロ』9-11 投稿日: 2006/08/30(水) 02 30 59.88 ID zRRod8vW0 俺は天才の手を引いて、寝室に入った。 ベッド脇の椅子に肩のバスタオルを放り投げる。 天「ごめんね……わがままばかり言って……」 俺「何を今さら。気にすんなよ」 申し訳なさそうに萎縮する天才を、俺は笑い飛ばした。 思えばこの四ヶ月半、天才に振り回されっぱなしだった気がするな。 不思議なもので、それはそれで楽しかったと思える。 俺「来いよ」 ベッドにもぐり込んだ俺は、布団を持ち上げて天才を招き入れる。 天「うん」 天「お邪魔します」 俺「なんだそりゃ」 思わず笑ってしまう俺。 おずおずと天才は布団の中に入ってきた。 頭を横たえると、そこには先客がいた。 いつぞやにもらって以来枕代わりにしていた、ぬいぐるみのペン助だ。 黒くてのっぺりした瞳がこちらを見ていた。 その瞳に、俺たちの姿が映っている。 ……お前は、ちょっと外してろ。 俺は椅子に乗っていたバスタオルを手に取ると、ペン助の頭にかぶせた。 643 名前: 長目 『クロ/クロ』9-12 投稿日: 2006/08/30(水) 02 34 18.45 ID zRRod8vW0 もうそろそろ日付も変わる頃だろうか。 右手に天才の体温を感じながら、眠れずにいると…… かすかに、天才の嗚咽が聞こえた。 俺はできるだけ優しく囁くような声で聞く。 俺「どうした? 怖い夢でもみたか?」 腕に力を入れて、抱き寄せてやる。 天「! だっ、駄目……!」 それに反して、天才は慌てて俺から身を離そうとする。 ――が、俺の腕の勢いに負け、二人の身体が密着した。 俺「……!」 天「やだ……離れて……」 泣きながら腕の中でもがく天才。 俺の下腹に、天才の男の『それ』が当たっていた。 成人のそれとは比べるべくもないが―― それは、たしかに硬くなっていた。 天「ここ……君の匂いがして、良い匂いで……落ち着いたと思ったんだけど……」 天「そしたら……こんな……いやだ、こんな時にまで……」 天「これじゃ、お兄ちゃんの時と同じ……」 天「……私も……お兄ちゃんと一緒だ……」 天「……こんな、男の身体なんて……」 俺「…………」 天「……っく、うぇぇ……」 それ以上は言葉にならなかった。 天才はただただ俺の胸を涙で濡らす。 644 名前: 長目 『クロ/クロ』9-13 投稿日: 2006/08/30(水) 02 36 38.46 ID zRRod8vW0 俺「……何も、変なことじゃねぇよ」 俺はさらに強く天才を抱き寄せた。 俺の胸に耳を当てさせる。 俺「……聞こえるか?」 天「…………」 きっと聞こえているはずだ。 ――俺の早鐘のように打っている心臓の音が。 俺「男と違って分かりにくいけど、女の身体だって同じなんだよ」 俺「こうなれば、誰だって興奮するんだ」 俺「俺だってそうだ」 俺「勝手になっちまうことを、気にしたってしょうがないだろ」 俺「俺は気にしねぇし、お前だって気にすることはねぇ」 天「でも……」 俺「それに……俺だって、この前の温泉の時、寝てるお前に……あー、笑うなよ?」 俺「……キス、したくなったし……」 天「え……」 俺「実際にしてはいないぞ!? でも、そういう気分になることもあるってことだよ」 天「う、うん……」 天才が小さく頷いたきり、会話に妙な間が空いてしまう。 ……くそ、言わなきゃ良かった。 俺「とにかく寝ろ。こういう時は悪い方悪い方に考えちまうモンなんだ」 天「……わかった」 それでようやっと天才は落ち着いたらしい。 俺の胸で小さく囁いた。 天「おやすみ」 645 名前: 長目 『クロ/クロ』9-14 投稿日: 2006/08/30(水) 02 38 38.04 ID zRRod8vW0 ――朝、眠りから覚めると、隣にあるはずの天才の感触がなかった。 目を見開き、跳ね起きる。 ベッドの傍らで、白いシルエットが着替えをしていた。 俺は枕元の眼鏡を取ってかける。 明確になった視界に映るのは、まぎれもなく天才の姿だ。 天「おはよう」 俺「……はぁぁ」 天「どうしたの?」 俺「いや……お前がいなくなっちまったかと」 天「そんな映画みたいなことしないよ」 と、天才は笑う。 天「――ごめんね、不安にさせた?」 その笑顔は、俺のよく知る、いつもの天才の笑顔だった。 良かった。なんとか立ち直ったみたいだ。 んー、と伸びをした天才はその表情のまま、突然俺に告げた。 天「研究室へ行こう」 俺「……ん?」 その言葉が意味するところが分かりかねて、俺は疑問符を浮かべる。 天「あれから4ヶ月半――」 天「元々、骨格の安定までの概算が4ヶ月で、残り2ヶ月は余裕を持っておいただけだし」 天「現状、君に大きな問題は起こってない」 天「――頃合いかな」 俺「お前……何言って……」 天才は、朝日を背に、笑顔でこう言った。 天「今度は、私が手術を受けるよ」
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【検索用 くろはいおれっと 登録タグ VOCALOID く 才能 曲 曲か 鏡音リン 鷲屋】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:才能 作曲:才能 編曲:才能 唄:鏡音リン 曲紹介 曲名:『クロ・バイオレット』 才能氏のVOCALOID処女作。 イラストは 鷲屋氏 が、動画は才能氏自身が手掛ける。マスタリングは まさしげ(俺はこれで戦争を止めてみせる。)氏 が担当。 歌詞 (本人投稿動画概要欄より転載) ねえなんでそんな顔してるの? いいことなんてなんもないし 心臓の臓を刺していると すでに気付いてる 何故また来てねって言うの? 今更言うこともないし 水撒いてやっているのにさ 花だって咲いてる はぁ あげ続けて約三年 1000000円ほどの縁不当最大編 点と点結ぶ崩落点依然落ち込んでく不貞 「うるせえ」「うぜえ」余生の瀬に大賛成している風情の学生 先生 私こうでしか生きらんない ブラックなフレーズで踊りましょ? ここには愛とか正義だとかあるわけないし笑 フラットなステージで遊びましょ? どこにもないような世紀末をみせてあげるから となりのグラデーション 足枷にしかならないし 吐き出したい汚名や嘘も 全て隠してる なぜ身体も隠しているの? さめざめして声が出ない 耳元で縋っているよ 全て愛してる はぁ 行ったり来たりを何十年 1000000年ほどの現実に思えちゃって だって待ってたって立っている性の目が見えなくて 失態 期待のない彩の才脳大都会埋葬の会場 採用 なんもない性の回想想毎度再度愛想採用 咲き続けて約10年 100000000円ほどの縁不当改善点 点と点結ぶ最前線偽善は自分で気付け うるせえ うぜえ余生の瀬に大賛成してる風情の学生 先生 私ここでしか生きらんない ブラックなフレーズで踊りましょ? ここには愛とか正義だとかあるわけないし笑 フラットなステージで遊びましょ? どこにもないような世紀末をみせてあげるよ ブラックなフレーズで踊りましょ? ここには愛とか正義だとかあるわけないし笑 フラットなステージで遊びましょ? どこにもないような世紀末をみせてあげるから またおぼえておいてよね? クロ・バイオレット コメント 名前 コメント